Form 3 +は、前機種Form 2の分かりやすい操作性はそのままに精度や仕上がり品質を向上させた光造形3Dプリンターです。ここでは、Form 3 +の業務用3Dプリンターの活用事例や強みなどについてまとめました。
世界大手のスポーツメーカーはFormlabs社と協業して、高機能なスポーツシューズを顧客に提案するべく新しい材料開発に着手。その結果誕生したのがReboundレジンです。弾力性に加え必要な反発力も発揮できるこの材料とForm 3 +を活用し、ソール機能のパフォーマンスを向上させたスポーツシューズの開発に成功しています。
ゴルフ用品メーカーでは、ゴルフクラブの開発にForm 3 +を活用しています。Form 3 +を使ってゴルフクラブの試作品を製作し、ウエイトの配置や形状の組み合わせによってクラブヘッドにどのような変化をもたらすのかを検証。3Dプリンターを活用した研究開発によって、斬新なデザインかつパフォーマンスに優れたゴルフクラブを誕生させています。
Form 3 +は、Formlabs社の独自技術LFS(Low Force Stereolithography)方式を採用したことで、タンクと造形物を引きはがす際に起こる剥離抵抗を大幅に低減されています。これによって、積層痕や表面の粗さも軽減し、より滑らかに仕上げることが可能です。
さらに、無色のレジンを使用した際の透明度も向上。前モデルのForm 2よりもクリアな仕上がりを実現しています。
光造形3Dプリンターの中には材料を手動で供給するものも少なくありませんが、Form 3 +はカートリッジの交換だけで材料を供給できるので、僅か数秒で交換可能です。クリーニングを行う必要もなくメンテナンスも楽です。また、本体前面にタッチパネルが設置されており、直感的に操作ができる3Dプリンター初心者の方にもやさしいUIとなっています。
Form 3 +は、精度や表面仕上がりが前モデルのForm 2より改善されているため、品質を追求したい3Dプリントに向いています。また、扱える素材の種類も充実しており、Form 3 B+という機種であれば生体適合性レジンを使用できるため、医療用途でも幅広く活用することができるでしょう。
製造の目的・工程に合った3Dプリンターを導入することで、コスト短縮や納期短縮、生産性の向上といったメリットが得られるでしょう。ここでは、目的別におすすめの業務用3Dプリンターをご紹介します。
高精度造形で、温度差による歪みや反りもなく、現場での設備や治具作成に最適。高コストかつ複雑な自動車・電子製品の製造工程で、確実・迅速な現場改善や、組立性向上も実現。
日用品・食品など消費材の大量生産にも長く耐えられる主力複合基材をラインアップ。金属に代わる強度性能を持つ治具を製造・使用できるようになり、交換効率を向上できる。
大型部品の製造工程で必要とされるような、構成する部品点数が多い大型治具を軽量化し、一括造形することで、生産効率を高められる。部品によっては最終製品として使用も可能。
■おすすめの理由:Googleにて「業務用3Dプリンター」で検索上位の32社より、下記理由より選定(2024.3.20時点)
・アジリスタ…調査した3Dプリンターのうち、インクジェット方式で積層ピッチが最小の特徴を持つ製品
・Mark Two...調査した3Dプリンターのうち、繊維素材で高い強度を誇るカーボンファイバー素材を使用できる製品
・BIG PAD...調査した3Dプリンターのうち、樹脂素材で生産できる造形可能サイズが一番大きい製品品