細かなデザインをスピーディに具現化できる3Dプリンターは、建築模型の試作にも活用されています。効率化はもちろん、コスト削減も期待できる取り組みです。ここでは、建築模型の試作に3Dプリンターが注目されている理由や試作事例を紹介します。
3Dプリンターが建築模型の試作で注目される理由は、主に効率性、精度、コスト削減にあります。従来の手作業による模型製作は時間がかかり、材料の取り扱いや加工が煩雑でしたが、3Dプリンターを使用することでCADデータから直接高精度な模型を迅速に製作できます。
また、複雑な形状や細部の再現が容易になり、手作業では困難なデザインでも作製できます。設計の自由度が向上し、より創造的なプロジェクトを検討できます。さらに、3Dプリンターは材料費や人件費を抑えつつ、多くの設計イテレーションを短期間で試作できるので、プロジェクトの進行がスムーズになります。
加えて、立体モデルを用いることで関係者間のコミュニケーションが円滑になり、新人技術者の教育にも役立つ点も重要です。建築業界における3Dプリンターの導入は急速に進んでいます。

株式会社梓設計は、フルカラーの石膏モデルを造形できるProJet660Proを導入し、建築模型の製作に活用しています。このプリンターを使用することで、建物全体ではなく一部を切り取った模型を迅速に製作し、家具や機材の納まりを確認できます。特に、細部まで再現できるので、設計段階での視覚的確認が容易になり、プロジェクトの進行がスムーズになります。設計者はより創造的なデザインを追求できるようになりました。

森ビルは、3Dプリンターを活用した都市模型を製作しています。この模型は、1/2000スケールで、建物外壁の表現を省略し、高品質かつ低コストで製作しました。プロジェクションマッピング技術を用いて、地下鉄や人口などの都市情報を模型上に投影することが可能です。都市の構造や課題を視覚的に理解しやすくし、広範囲なエリアの模型製作も容易になっています。

株式会社プラスデザインは、3Dプリンターを活用して建築模型を製作しています。依頼者の思いを具現化するため、模型を2つ製作し、関係者間のイメージ共有を促進するという活用方法です。従来の紙模型から3Dプリンターによる造形に切り替えたことで、精度が向上し耐久性も改善されました。経理担当も短期講習を受けて3Dソフトを習得し、独自のノウハウを蓄積し、迅速かつ高品質に模型が製作できるようになり、コンペでの競争力向上にも寄与しています。
【目的別】商品開発・
製造を加速する
おすすめ産業用(業務用)
3Dプリンター3選を見る
外注待ちの長さ、ブレによるスピードの上げづらさ、大型・耐熱部品の作りにくさは、現場の生産性を下げます。 産業用(業務用)3Dプリンターを選ぶ際には、各課題解決に適した機能特徴を持つ製品を選ぶようにするとよいでしょう。ここでは、主な製造現場の課題別に、おすすめの製品を紹介します。


