こちらの記事では、3Dプリンターを使用した楽器の製作例について紹介しています。どのような楽器の事例があるのかを知りたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
近年、音楽業界でも3Dプリンターが活用され始めており、楽器の制作現場にも3Dプリント技術が使われ始めています。3Dプリントにより生み出された楽器は、美しく独創的なデザインを持つものが多くあります。これは、3Dプリンターが持つ高い造形力によるものです。
通常、複雑なデザインの楽器を生み出そうとした場合、数ヶ月または数年の作業が必要となる場合もありますし、使用する材料の特性により試みることができないケースも多くありました。このような場合でも、3Dプリント技術を活かすことによりさまざまなデザインが可能となっています。
長野県にある楽器メーカー「KATAHASHI INSTRUMENTS」では、エレクトリック・バイオリン「Karen(可憐) Ultralight」をリリースしています。楽器の基礎となる部分の全てをKATAHASHI INSTRUMENTSが設計し、スペインにあるデザインスタジオ「Anima Design」提供のコンピュテーショナル・デザイン・システムによってデザイン。可能な限りの軽量化を実現しています。ボディはリサイクル可能なナイロン素材を使用して3Dプリント、ネック部分はメープルウッドで作られています。ブラックピアノ、パールホワイト、ダークプラチナ、レッドカッパーの4色展開です。
スペイン・カタルーニャ地方にある企業「Odisei Music」では、3Dプリント電子管楽器を製造しています。その中で特に有名なのが、「Travel Saz」と名付けられたサックスです。製造プロセスにおいてMulti Jet Fusion テクノロジーを採用し、ミュージシャンがより簡単な方法で音楽スキルを向上できるように支援することを目的としています。こちらの「Travel Saz」も非常に軽く、練習用におすすめのサックスといえます。
名器として知られるストラディバリウスの型から作られた「3Dvarius」。SLA方式(光造形)で造形されており、1本の3Dプリント造形に24時間以上を要することに加えて、3Dプリントを行った後に高難度の仕上げ加工・電子機器の組み込みなど複雑な作業を必要とします。
【目的別】商品開発・
製造を加速する
おすすめ業務用
3Dプリンター3選を見る
製造の目的・工程に合った3Dプリンターを導入することで、コスト短縮や納期短縮、生産性の向上といったメリットが得られるでしょう。ここでは、目的別におすすめの業務用3Dプリンターをご紹介します。
高精度造形で、温度差による歪みや反りもなく、現場での設備や治具作成に最適。高コストかつ複雑な自動車・電子製品の製造工程で、確実・迅速な現場改善や、組立性向上も実現。
日用品・食品など消費材の大量生産にも長く耐えられる主力複合基材をラインアップ。金属に代わる強度性能を持つ治具を製造・使用できるようになり、交換効率を向上できる。
大型部品の製造工程で必要とされるような、構成する部品点数が多い大型治具を軽量化し、一括造形することで、生産効率を高められる。部品によっては最終製品として使用も可能。
■おすすめの理由:Googleにて「業務用3Dプリンター」で検索上位の32社より、下記理由より選定(2024.3.20時点)
・アジリスタ…調査した3Dプリンターのうち、インクジェット方式で積層ピッチが最小の特徴を持つ製品
・Mark Two...調査した3Dプリンターのうち、繊維素材で高い強度を誇るカーボンファイバー素材を使用できる製品
・BIG PAD...調査した3Dプリンターのうち、樹脂素材で生産できる造形可能サイズが一番大きい製品品