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Infinity X2 Pro[Microboards Technology Inc]

Infinity 3dシリーズの「Infinity X2 Pro」は、動作のスピードと安定性の両方を実現する独自の機構によって、造形品質を追求できるのが魅力となっています。Z軸のボールねじ・リニアガイド、XYのCORE XY、ベルト張力の管理性、0.9°ステッピングモーター、高温ノズルなど、造形の安定性や表面品位に関わる要素が特徴です。ここでは、Infinity X2 Proの産業用(業務用)3Dプリンターの活用事例や強みなどについてまとめました。

※販売ページ上の表記として「Infinity X2 Dual」などの名称が併記されている場合がありますが、本記事では説明の一貫性のため「Infinity X2 Pro」表記で統一します。

Infinity X2 Proの製造向け
活用事例・適用シーン

活用事例・適用シーンは見つかりませんでした。

ただし、造形サイズが310 x 310 x 260mm、最小積層ピッチが0.01mm(10micron)とされており、試作から治具まで幅広い用途で検討しやすいレンジです。導入時は「全体をいきなり一発で作る」よりも、重要寸法や嵌合部だけを切り出した評価片から始め、測定→条件固定→再造形で再現性を確認していく進め方が手戻りを抑えやすくなります。

想定される適用シーンとしては、組立位置決め用の治具、検査用ゲージ、形状や配置の試作、組付け前の干渉確認、簡易フィッティング(勘合部の当たり確認)などが挙げられます。特に「穴位置」「段差」「薄肉」「勘合部」など、結果が判断しやすい形状を評価片に入れておくと、社内での合否判定がぶれにくくなります。

【目的別】産業用(業務用)おすすめ
3Dプリンター3選を見る

Infinity X2 Proの
強み・できること

迅速・安定した動作を
実現する独自機構を搭載

プリントの精度に影響を与えるZ軸は、誤差わずか0.001mmのTHKボールねじとTHKデュアルリニアガイドで構成され、厚さ17mmのアルミ製で大きな安定感を生み出します。世界トップクラスの精度を誇るTHK製のボールねじとリニアガイドを利用しているため、造形時のブレや誤差の発生を極力抑え、造形時のズレを抑制します。シャフトを利用している3Dプリンタと比べると、動作の安定具合が格段に上がります。大型の造形を行う際に、Z軸の安定度は非常に重要なポイントとなります。

また、高精細・高品質パーツにより、Z軸の最小調整値は0.02mmから0.01mmに向上しています。高さ方向の積層ムラや面の揺れは、積み重なると見た目と寸法の双方に影響しやすいため、Z機構の安定性は評価ポイントになりやすいです。導入判断では、評価片で「高さ方向のムラ」「面のうねり」「寸法のばらつき」を確認し、良い結果が出た条件を標準設定として固定していくと運用しやすくなります。

また、XYの機構にCORE XYを採用してプリント速度も強化。精度に影響を及ぼすベルトについてもGATES UNITTA ASIA社の日本製ベルトを搭載しており、スマホのチューニングソフトを使ってプリントに適した張り調整が簡単に行える仕様となっています。

CORE XYはベルト状態や高速域での挙動が結果に出やすいため、速度を上げるほど「張り調整の基準」「点検頻度」「設定の記録」が効いてきます。社内で量産的に回す場合は、造形条件(速度・加速度・温度・冷却)と一緒に、張り調整の手順と基準をルール化しておくと、担当者が変わっても品質が揃いやすくなります。

表面の仕上がりが滑らかで
美しい

滑らかな動きに欠かせないステッピングモーターは、回転角度0.9°ものを搭載。1.8°の3Dプリンターも少なくない所、Infinity X2 Proのプリンターではさらにその上の滑らかな動きができるステッピングモーターを搭載させています。またモーターも42mmから57mmにサイズアップさせ、長時間稼働による熱の影響を受けにくくできるのもポイントです。モーター自体はチェンバーから独立した場所に配置してあり、熱に対する対策も取っています。

表面品位は、モーターや機構だけでなく「積層ピッチ」「造形方向」「冷却」「速度」の組み合わせで大きく変わります。外観要件がある場合は、同じ形状で積層ピッチと向きを変えた評価片を先に作り、見え方の“正解”を決めてから本番条件を固定すると、社内調整が短く済みます。

充実のサポートで
初めての導入も安心

AFINIA Japanでは、3Dプリンタであれば無償でのサンプル作成を受け付けています。導入前に造形物の仕上がりを直接確認できるため、外観や勘合、反りの出方を事前に見たい場合は相談するとよいでしょう。依頼時は、用途(治具/試作など)と、測定したい箇所(穴径・段差・嵌合部など)を図示して伝えると比較がしやすくなります。

また、AFINIA Japanの案内では、購入ページより3Dプリンター/3Dスキャナー本体をご購入頂いた方で希望する場合、機器設置、動作確認、ソフトウェアや使用方法の説明まで対応します。対応は関東地方限定で、他エリアは要相談、交通費は別途となります。

Infinity X2 Proは
こんなケースにおすすめ

大型部品や試作品を
スピーディーに造形

Infinity X2 Proは、Infinity 3dシリーズの中でも比較的大きな造形物に対応した3Dプリンターです。サイズが大きめであっても、緻密かつスピーディーに造形を行えるのが特徴となっているため、品質を追求したい企業に適していると言えます。

大型造形は一体で作れるメリットがある一方、反りや収縮の影響が出やすい領域でもあります。まずは基準面の平面度や長手方向の寸法が崩れないかを評価片で確認し、次に穴位置や嵌合部など重要部だけを切り出して造形→測定→条件固定の順に進め、問題がなければ全体造形へ展開すると手戻りを減らせます。ねじ部は後加工(タップ、インサートなど)の前提を先に決め、必要な逃げや補正の考え方をテスト片で固めてから本番に入ると管理しやすくなります。

素材については、ノズルが高温対応で、さらにオプションのパーツを利用すると450℃まで温度を上げられます。高温に対応できるほど、利用できるフィラメント素材の幅も広がります。特殊な素材も取り扱っているため、目的の材料がある場合は事前に相談しておくとスムーズです。TPUにも対応しています。

Infinity X2 Proの製品仕様

Infinity X2 Proの精度・スペックの考え方

方式と造形サイズ、最小積層ピッチは「造形できる範囲」や「積層方向の解像度」を規定する情報です。一方で、要求寸法を満たせるかどうかは造形方向、材料、温度や速度、冷却、後加工の前提などの影響を受けます。導入前は、実部品の向きを想定した評価片で、寸法・外観・勘合の成立を確認したうえで条件を固定していくと、現場で運用しやすくなります。

精度に関わる主な仕様

Z軸のTHKボールねじ/デュアルリニアガイド、XYのCORE XYとベルト張力管理、0.9°ステッピングモーターといった要素は、寸法のばらつきや面品位に影響しやすいポイントです。機構の安定性はブレや振動要因を抑える方向に働きますが、最終的な合否は造形条件の固定と測定の再現性で決まります。条件と結果を紐付けて管理する運用設計を合わせて検討すると、導入後の手戻りを抑えられます。

寸法精度・再現性を評価するときのポイント

評価は、穴・段差・薄肉・嵌合部などを含む評価片を用意して造形し、測定→条件固定→再造形でばらつきを確認する流れにすると判断がぶれにくくなります。造形方向(XY/Zの向き)で結果が変わりやすいため、実部品の向きを想定して評価するのが基本です。速度、温度、材料、後加工(タップ、研磨など)まで手順を固定し、合否判定の基準を社内ルールとして残すと運用に落とし込みやすくなります。

材料の選び方(用途別の目安)

材料選定は用途(治具、試作、外観、柔軟部など)に対して必要な剛性、耐熱、柔軟性、耐薬品の方向性から候補を絞るのが基本です。ノズル温度や造形条件の取り方で成立しやすい素材が変わるため、最終用途に近い材料で評価片を作り、寸法と勘合の両方を確認する進め方が無難です。TPUのような柔軟材は、クリアランスや形状保持の考え方が硬質材と変わりやすいため、評価片で当たりと変形の出方を先に確認すると安心です。

仕様の見方と活用ポイント

最小積層ピッチ0.01mmは面品位の方向性を示す一方で、細かくするほど造形時間が増え、条件の影響も受けやすくなります。外観要件と納期から逆算し、重要部は高精細、非重要部は時間短縮の条件に寄せるなど、条件を使い分けると運用しやすくなります。造形サイズは一体造形の可否だけでなく、反りや配置の影響も受けやすいため、重要寸法の向きや分割方針を先に決め、検証手順に組み込むと品質と工期の両方を管理しやすくなります。

現場の課題別
産業用(業務用)3Dプリンター3選

外注待ちの長さ、ブレによるスピードの上げづらさ、大型・耐熱部品の作りにくさは、現場の生産性を下げます。 産業用(業務用)3Dプリンターを選ぶ際には、各課題解決に適した機能特徴を持つ製品を選ぶようにするとよいでしょう。ここでは、主な製造現場の課題別に、おすすめの製品を紹介します。

自動車メーカー
生産技術部向け
GX-1000シリーズ
(キーエンス)
GX-1000シリーズ(キーエンス)
引用元:KEYENCE
(https://www.keyence.co.jp/products/3d-printers/3d-printers/gx-1000/)
専門知識不要で高機能な
治具を今日すぐに作りたい
  • CAD読み込みと材料選択だけで温度も自動調整、交替要員や新任でも迷わず当日造形でき、ライン停止時間を短縮できます
  • ESD・難燃・耐薬品の材料を用途ごとに指定でき、自動車の電装・塗装・洗浄ラインでの使用可否を事前にルール化しやすく、判断基準を統一して属人化やばらつきを防げます

公式サイトで
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電機メーカー
SI部門向け
Mark Two
(Markforged)
Mark Two(Markforged)
引用元:Markforged
(https://markforged.com/jp/desktop-series)
軽くて強いアーム先端で
ブレを抑えたい
  • 本機の連続繊維強化造形で軽量・高剛性のアーム先端を内製でき、加減速時の振れを抑えて作業のズレを減らせます
  • ナイロン系ベースに高強度繊維を積層して丈夫に作れ、先端の交換回数を抑えて運用を安定させられます

公式サイトで
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航空宇宙/大型筐体
量試生産チーム向け
Fortus 900mc
(Stratasys)
Fortus 900mc(Stratasys)
引用元:Stratasys
(https://support.stratasys.com/jp/printers/fdm/fortus-900mc-f900)
大きい・熱に強い部品を
分割せず一度で作りたい
  • 914×610×914mmの造形室で大きな部品を一度に作れ、分割・接着工程を減らして工数と納期を短縮できます。躯体の剛性・気密も確保しやすいです。
  • 高温・難燃グレードの樹脂に対応し、高温環境向けの治具や最終部品の品質が安定し、環境試験・耐熱要件にも合わせやすいです。

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