【製造業向け】 業務用3Dプリンター活用ガイド
【製造業向け】 業務用3Dプリンター活用ガイド » 製造現場における3Dプリンター活用事例 » 食品業界の製造・カスタマイズ

公開日:|更新日:

食品業界の製造・カスタマイズ

この記事でわかること
  • 手作業では難しい複雑なデザインの再現や、大量製造による人手不足解消といった導入メリット
  • 個人の健康状態や生活習慣に合わせて栄養素をカスタマイズできるサプリメントグミの提供事例
  • 料理に創造性をもたらす3Dプリントパスタや、嚥下能力に合わせて調整できる介護食品の開発事例

食品業界においても、さまざまな場面で3Dプリンターが活用されています。こちらの記事では、食品業界において3Dプリンターが活用されている理由と実際の導入事例を紹介していきます。

なぜ食品業界の
カスタマイズに
3Dプリンターが使われる?

食品業界において3Dプリンターを活用すると、人の手では再現が難しい複雑・繊細なデザインの食品製造が可能になります。さらに、同じ材料・同じレシピを使用することで再現度を高められますし、大量製造もでき、人手不足の解消にもつながります。

3Dプリンターは病院や介護施設などでも活用されています。このような施設ではひとりひとりに合わせた食事の提供が行われていますが、3Dプリンターを使用することによって栄養バランスを調整した材料を用意するのみでそれぞれに合った食事の提供が可能となります。 ただし多くの3Dプリンターは焼く・煮るといった調理を行えないため、この部分が必要な場合は人の手で行う必要があります。今後、製造から提供までの工程を自動で行えるよう、研究開発が行われています。

3Dプリンターによる
食品業界の
カスタマイズ事例

3Dプリンター技術を用いたパーソナライズ・サプリメントグミ

Rem3dy Health(レメディ・ヘルス)
引用元:ShareLab
(https://news.sharelab.jp/cases/food/nourish3d-240830/)

イギリスのスタートアップ企業「Rem3dy Health(レメディ・ヘルス)」は、3Dプリンター技術を用いたパーソナライズ・サプリメントグミを提供しています。

個々の健康状態・生活習慣に基づいてユーザーが自分で必要な栄養素を選択し、それをグミとしてカスタマイズすることが可能。利用者のニーズに応じた栄養素を提供するとともに、3Dプリンターを使用した製造プロセスとすることによって、それぞれの要望に対応した高精度・高品質な製品をスピーディーに提供できます。

参照元:ShareLab https://news.sharelab.jp/cases/food/nourish3d-240830/

3Dプリンターによってパスタを製造

BluRhapsodynのパスタ
引用元:ShareLab
(https://news.sharelab.jp/cases/food/blurhapsody-fingerfood3dpasta-240313/)

パスタメーカーのBarilla社では、3Dプリントパスタブランド「BluRhapsody」を展開しています。その中で、フィンガーフード用の乾燥パスタである「FINGER FOOD 3D PASTA」や「Spaghetto 3D」を販売していますが、この商品は3Dプリンターを使用して製造されたものです。

上質な原料を使用したパスタによって料理に華やかさと創造性をもたらしてくれるため、飲食店はこの製品を活用することで独自性の高いメニューの提供が可能となります。

参照元:ShareLab https://news.sharelab.jp/cases/food/blurhapsody-fingerfood3dpasta-240313/

介護食品を製造するフード3Dプリンター

3Dプリントされた食品
引用元:ShareLab
(https://news.sharelab.jp/cases/food/yamagata-nursing-care-food-240404/)

山形大学では、介護食品を製造するフード3Dプリンターの開発を行っています。このプリンターの活用によって、見た目が本物に近い介護食品を作れます。食材を細かく加工して、それぞれの嚥下能力に合わせた柔らかさや形状の食品を作ることが可能となるため、介護を必要とする人の生活の質向上につながることが期待されています。

今後、さらなる研究によって技術的な精度の向上やコスト削減、食品安全性の確保などの課題を克服することによって、介護食品のカスタマイズ・生産における新時代の到来が予想されています。

参照元:ShareLab https://news.sharelab.jp/cases/food/yamagata-nursing-care-food-240404/

【目的別】商品開発・
製造を加速する
おすすめ産業用(業務用)
3Dプリンター3選を見る

よくある質問

Q. 食品に触れる治具を3Dプリントする場合、材料だけ確認すればよいですか?

A. 材料だけでなく、造形面と洗浄方法も確認します。
積層の凹凸や隙間に汚れが残る場合があります。食品接触の条件、洗浄剤、使用温度、交換周期を含めて適用可否を判断してください。 接触時間や食品の種類で必要な確認が変わります。試作段階では直接接触しない用途に限定するかを先に決め、本運用なら洗浄後の残留や表面の傷みを実際の手順で確かめます。
次は、試作を食品非接触に限定するか、本運用まで評価するかを品質担当と決めます。

Q. 食品そのものを造形する装置と、食品工場の治具を作る装置は同じですか?

A. 目的が異なるため、分けて検討します。
前者は食材の吐出や衛生管理、後者は治具の材料や洗浄性が中心です。まず何を造形したいのかを明確にしてください。 食品を出力する装置では食材の配合や清掃経路が論点になり、工場用治具では部品の洗浄性と交換性が中心です。設備担当と品質担当が同じ用途を想定できるよう、対象物と工程を一文で示します。

Q. 食品工場で使う部品の試作は、どこまで現場で試せますか?

A. 実際の食品に触れる前に、使用区分と衛生上の条件を確認します。
寸法合わせ用の模型と本運用する治具を区別し、洗浄後の状態や摩耗も評価してください。 寸法確認だけなら食品に触れない工程で試せる場合があります。本運用の可否は、実際の洗浄剤、温度、摩耗条件で評価し、使用開始前に衛生管理担当者と確認します。

現場の課題別
産業用(業務用)3Dプリンター3選

外注待ちの長さ、ブレによるスピードの上げづらさ、大型・耐熱部品の作りにくさは、現場の生産性を下げます。 産業用(業務用)3Dプリンターを選ぶ際には、各課題解決に適した機能特徴を持つ製品を選ぶようにするとよいでしょう。ここでは、主な製造現場の課題別に、おすすめの製品を紹介します。

自動車メーカーの
生産技術部向け
GX-1000シリーズ
(キーエンス)
GX-1000シリーズ(キーエンス)
引用元:KEYENCE
(https://www.keyence.co.jp/products/3d-printers/3d-printers/gx-1000/)
専門知識不要で高機能な
治具を今日すぐに作りたい
  • CAD読み込みと材料選択だけで温度も自動調整、交替要員や新任でも迷わず当日造形でき、ライン停止時間を短縮できます。
  • ESD・難燃・耐薬品の材料を用途ごとに指定でき、自動車の電装・塗装・洗浄ラインでの使用可否を事前にルール化しやすく、判断基準を統一して属人化やばらつきを防げます。

公式サイトで
詳しく見る

電話で問い合わせる

特徴を詳しく見る

電機メーカーの
SI部門向け
Mark Two
(Markforged)
Mark Two(Markforged)
引用元:Markforged
(https://markforged.com/jp/desktop-series)
軽くて強いアーム先端で
ブレを抑えたい
  • 本機の連続繊維強化造形で軽量・高剛性のアーム先端を内製でき、加減速時の振れを抑えて作業のズレを減らせます。
  • ナイロン系ベースに高強度繊維を積層して丈夫に作れ、先端の交換回数を抑えて運用を安定させられます。

公式サイトで
詳しく見る

特徴を詳しく見る

航空宇宙/大型筐体の
量試生産チーム向け
Fortus 900mc
(Stratasys)
Fortus 900mc(Stratasys)
引用元:Stratasys
(https://support.stratasys.com/jp/printers/fdm/fortus-900mc-f900)
大きい・熱に強い部品を
分割せず一度で作りたい
  • 914×610×914mmの造形室で大きな部品を一度に作れ、分割・接着工程を減らして工数と納期を短縮できます。躯体の剛性・気密も確保しやすいです。
  • 高温・難燃グレードの樹脂に対応し、高温環境向けの治具や最終部品の品質が安定し、環境試験・耐熱要件にも合わせやすいです。

公式サイトで
詳しく見る

電話で問い合わせる

特徴を詳しく見る