積層ピッチの調節機能があり素材に合わせて最適化できるので、この1台で部品や試作品など幅広いプリンティングが行えます。ここでは、Fortusの業務用3Dプリンターの活用事例や強みなどについてまとめました。
機械加工の際に、複雑形状の部品等を固定するために使用されるソフトジョーをFortus 450mcを使って製作。FDM® Nylon 12CFカーボンファイバー素材を使用することで、50%のコスト削減を実現。さらに、ソフトジョー準備にかかる時間を従来から2日短縮し、プロダクト生産にかかる日程も最大2週間の短縮に成功しています。
大量生産が難しい古くなった列車の交換部品を製造するために、Fortusシリーズの業務用3Dプリンターを導入。少量の部品を短時間かつ低コストでプリントできる点が採用の決め手となっています。スピーディーに交換部品を製造・設置が行えるようになったことで、車両を迅速に運行へ戻せるように。最終的には乗客へのサービスの質向上にもつながっています。
航空機にも使用されているスーパーエンプラULTEMをはじめ19種類の素材に対応。耐久性が必要とされる部品や量産品など、様々な分野において試作品や治具を3Dプリントすることができます。
また、積層ピッチは4段階から設定でき、精細さを求めるプリントやスピードを求めるプリントなど、素材や用途に合わせてピッチを調整できるのも魅力です。
OpenAMソフトウェアと一緒に使用することで、造形パラメータを調整して素材の性能や造形品質を最適化させることも可能です。また、Stratasys社の検証済みマテリアルを使って選択可能な素材の拡張を図ることもできます。OpenAMを活用すれば、特別な用途に応じた造形を行うこともできるでしょう。
Fortusは、航空宇宙や自動車、鉄道、石油・ガス、製造業など幅広い業界に向けて開発された3Dプリンターです。スーパーエンプラの加工にも対応しているため、試作品はもちろん耐久性が必要とされる工具や部品、治具などの3Dプリントも行えます。特に特殊素材でプリントを行いたいケースに向いていると言えるでしょう。
製造の目的・工程に合った3Dプリンターを導入することで、コスト短縮や納期短縮、生産性の向上といったメリットが得られるでしょう。ここでは、目的別におすすめの業務用3Dプリンターをご紹介します。
高精度造形で、温度差による歪みや反りもなく、現場での設備や治具作成に最適。高コストかつ複雑な自動車・電子製品の製造工程で、確実・迅速な現場改善や、組立性向上も実現。
日用品・食品など消費材の大量生産にも長く耐えられる主力複合基材をラインアップ。金属に代わる強度性能を持つ治具を製造・使用できるようになり、交換効率を向上できる。
大型部品の製造工程で必要とされるような、構成する部品点数が多い大型治具を軽量化し、一括造形することで、生産効率を高められる。部品によっては最終製品として使用も可能。
■おすすめの理由:Googleにて「業務用3Dプリンター」で検索上位の32社より、下記理由より選定(2024.3.20時点)
・アジリスタ…調査した3Dプリンターのうち、インクジェット方式で積層ピッチが最小の特徴を持つ製品
・Mark Two...調査した3Dプリンターのうち、繊維素材で高い強度を誇るカーボンファイバー素材を使用できる製品
・BIG PAD...調査した3Dプリンターのうち、樹脂素材で生産できる造形可能サイズが一番大きい製品品