玩具業界では、製品開発のスピードアップとコスト削減が求められる中、3Dプリンターの活用が注目されています。複雑なギミックや細かなパーツを持つ玩具の試作において、従来の手法よりも迅速かつ高精度にモデルを作成でき、設計の自由度が大きく広がることがメリットです。この記事では、玩具業界で3Dプリンターが活用される理由と、3Dプリンターによる製造・カスタマイズ事例を紹介します。
玩具業界で3Dプリンターが活用される理由は、開発や製造の効率とカスタマイズ性に優れていることにあります。従来、玩具の試作品を作るには金型の作成や設備投資に多くの時間とコストがかかっていました。しかし、3Dプリンターを使えば、デザインしたデータをすぐに立体物として出力できるため、開発サイクルを大幅に短縮できます。また、少量生産や個別カスタマイズにも柔軟に対応できるため、顧客の要望や流行に合わせた限定商品やオリジナルパーツの製造も容易です。従来の加工方法では難しい複雑な形状や内部構造も一度で作れるため、より自由な発想で玩具開発が進められます。

自動販売機で販売されるカプセルトイなど小型玩具の開発・製造を行うメーカーである株式会社ウィルビイは、原型制作を外注から自社内製化し、ストラタシスの3Dプリンター「Objet260 Connex3」を導入しました。細かなギミックや多彩なバリエーションを短期間・低コストで試作・検証でき、彩色も含めた高精度な原型をスピーディーに作成できるようになりました。

株式会社壽屋(コトブキヤ)は、プラモデルやフィギュアの開発に3Dプリンターを活用しています。FDMや光造形、インクジェット方式など、用途に応じて複数の3Dプリンターを使い分けることで、細部の再現性や組み立ての精度を高めています。試作品を素早く作成し、パーツの組み合わせや形状を効率的に確認できるので、従来よりも短期間で高精度な商品開発が進められるようになりました。

バンダイナムコグループのメガハウスは、組み換え型玩具「爆獣合神ジグルハゼル」シリーズの開発に3Dプリンターを活用し、試作コストが大幅削減し、設計品質が向上しました。3Dプリンターにより、複雑なギミックやパーツの組み換え機構も短期間で高精度に試作できるようになり、独自キャラクター玩具の開発スピードと自由度が大きく向上しています。
【目的別】商品開発・
製造を加速する
おすすめ産業用(業務用)
3Dプリンター3選を見る
外注待ちの長さ、ブレによるスピードの上げづらさ、大型・耐熱部品の作りにくさは、現場の生産性を下げます。 産業用(業務用)3Dプリンターを選ぶ際には、各課題解決に適した機能特徴を持つ製品を選ぶようにするとよいでしょう。ここでは、主な製造現場の課題別に、おすすめの製品を紹介します。


