3Dプリンターは、家具・インテリアの試作にも活用されています。ここでは、3Dプリンターを使った家具・インテリアの試作事例をご紹介します。
大量生産がメインの家具・インテリア業界では、ユーザーに合わせてカスタマイズをしたり、アレンジを加えたりすることができません。しかし近年は、大量生産されたモデルよりも、より個人の好みに合わせてカスタマイズできる個性的な家具・インテリアが好まれるようになっています。
そこで注目されているのが、3Dプリンターです。3Dプリンターなら、複雑なデザインでも短時間でコストをかけずに作ることが可能です。多様な素材が使えるため、これまで廃棄していた材料や、リサイクル材などを活用して家具作りを行うなど、さまざまな試作が行われています。
ここでは、3Dプリンターで家具・インテリアの試作を行った事例をご紹介します。3Dプリンターの導入を検討している方、活用法の見当がつかない方は、ぜひ参考にしてください。
大型3Dプリンターによる造形や試作部品製作を行っている前田技研社は、3Dプリンターで椅子を製作し、「人とくるまのテクノロジー展2023」で展示しました。
3Dプリンターでしか作れないオリジナリティや風合いが魅力。椅子には、杉間伐材を使用した「TABWD(タブウッド)」を使用しており、リサイクルすることが可能です。
業務用家具メーカーの株式会社アダルと株式会社井上企画が、広葉樹の廃材を活用して、名作家具「リンクラウンジ」を復刻しました。
「リラクラウンジ」は、本来の方法で製作しようとすると、大型の金型を作らなくてはなりません。また、大量の電力を消費する高周波プレスも必要なためコストがかかり、大量生産が前提とされていました。
しかし、3Dプリンターを活用すれば、短時間で1台から生産が可能に。商品化の予定はありませんが、「こういう家具が3Dプリンターで作れるんだ」と大きな反響を呼びました。
「ミラノサローネ国際家具見本市 2023」の若手デザイナーを対象とした「サローネサテリテ・アワード」で、3Dプリント家具シリーズがグランプリを受賞しました。
グランプリを受賞したのは、畳を製造する中で廃棄されてしまう「い草」を素材として活用した家具シリーズです。デザイン性だけでなく、廃棄素材を活用したアイディアも高く評価されました。
【目的別】商品開発・
製造を加速する
おすすめ業務用
3Dプリンター3選を見る
製造の目的・工程に合った3Dプリンターを導入することで、コスト短縮や納期短縮、生産性の向上といったメリットが得られるでしょう。ここでは、目的別におすすめの業務用3Dプリンターをご紹介します。
高精度造形で、温度差による歪みや反りもなく、現場での設備や治具作成に最適。高コストかつ複雑な自動車・電子製品の製造工程で、確実・迅速な現場改善や、組立性向上も実現。
日用品・食品など消費材の大量生産にも長く耐えられる主力複合基材をラインアップ。金属に代わる強度性能を持つ治具を製造・使用できるようになり、交換効率を向上できる。
大型部品の製造工程で必要とされるような、構成する部品点数が多い大型治具を軽量化し、一括造形することで、生産効率を高められる。部品によっては最終製品として使用も可能。
■おすすめの理由:Googleにて「業務用3Dプリンター」で検索上位の32社より、下記理由より選定(2024.3.20時点)
・アジリスタ…調査した3Dプリンターのうち、インクジェット方式で積層ピッチが最小の特徴を持つ製品
・Mark Two...調査した3Dプリンターのうち、繊維素材で高い強度を誇るカーボンファイバー素材を使用できる製品
・BIG PAD...調査した3Dプリンターのうち、樹脂素材で生産できる造形可能サイズが一番大きい製品品