FUNMATは、優れた耐熱性や強度もつ高機能な素材を使って3Dプリントできるのが大きな特徴となっています。ここでは、FUNMATの業務用3Dプリンターの活用事例や強みなどについてまとめました。
人工膝サポーターを製造する医療メーカーでは、耐久性を維持しながらもユーザーのカスタマイズニーズに迅速に応じられるとして、FUNMATの3Dプリンターを採用。PEEKを使用して造形された人工膝サポーターは張力99.9MPa、縦弾性係数3,738MPaを達成。これにより、着け心地の良いサポーターをユーザーへ迅速に提供できるようになったそうです。
自動車のシートを製造する企業では、FUNMATを品質チェックのために必要な計量器のサイズ制御パーツの制作に活用しています。従来は機械工作によって製作を行っており、各パーツの底面の組み合わせ精度に課題を抱えていました。しかし、導入後は制御パーツのユニボディ化に成功。造形にかかる期間を2日に短縮でき、さらにコストの削減も実現できたそうです。
FUNMATシリーズは、加工が難しいと言われているスーパーエンプラに対応した3Dプリンターです。高温ノズルが搭載されているため、PEEKやPEIなど多様なスーパーエンプラを使って3Dプリントを行うことができます。
計算された熱設計で反り返りが低減できるよう工夫されており、安定したプリント品質を維持しやすいのもポイントです。
全部で4タイプの製品がラインナップされており、サイズや用途に応じて選ぶことが可能です。中でもFUNMAT PRO 610 HTは、610×508×508㎜と造形エリアが広いため、スーパーエンプラで大型の造形物もプリントすることができるでしょう。積層ピッチも0.15~0.3㎜となっており、大型化しても細かなピッチで造形が行えます。
FUNMATシリーズは、エンプラの中でも性能が優れたスーパーエンプラを扱えるため、試作品だけでなく最終製品を3Dプリントすることができます。特に試作品や部品の性能が要求される航空宇宙や自動車、医療分野などにおいても活用ができるでしょう。
また、サイズの大きな造形ニーズにもFUNMATシリーズであれば応えることができます。
※FUNMAT PRO 610 HTの製品仕様です
製造の目的・工程に合った3Dプリンターを導入することで、コスト短縮や納期短縮、生産性の向上といったメリットが得られるでしょう。ここでは、目的別におすすめの業務用3Dプリンターをご紹介します。
高精度造形で、温度差による歪みや反りもなく、現場での設備や治具作成に最適。高コストかつ複雑な自動車・電子製品の製造工程で、確実・迅速な現場改善や、組立性向上も実現。
日用品・食品など消費材の大量生産にも長く耐えられる主力複合基材をラインアップ。金属に代わる強度性能を持つ治具を製造・使用できるようになり、交換効率を向上できる。
大型部品の製造工程で必要とされるような、構成する部品点数が多い大型治具を軽量化し、一括造形することで、生産効率を高められる。部品によっては最終製品として使用も可能。
■おすすめの理由:Googleにて「業務用3Dプリンター」で検索上位の32社より、下記理由より選定(2024.3.20時点)
・アジリスタ…調査した3Dプリンターのうち、インクジェット方式で積層ピッチが最小の特徴を持つ製品
・Mark Two...調査した3Dプリンターのうち、繊維素材で高い強度を誇るカーボンファイバー素材を使用できる製品
・BIG PAD...調査した3Dプリンターのうち、樹脂素材で生産できる造形可能サイズが一番大きい製品品