予算や用途に応じてえらべる複数のモデルをラインナップ!庫内の温度を自動調整する機能も標準搭載されています。ここでは、MakerBot METHODの業務用3Dプリンターの活用事例や強みなどについてまとめました。
航空機メーカーでは、MakerBot METHOシリーズの3Dプリンターの導入によって、幾何学的かつ緻密な航空部品のサンプルパーツ内製化を実現。導入の決め手となったのは、同社が必要としていた迅速かつ繰り返しプリントができる性能にあったようです。これにより、サンプルパーツ調達のリードタイム短縮と試作コスト96%の削減に成功しています。
MakerBot METHODは、MakerBot社のベストセラー製品Replicatorシリーズの操作性をそのままに、高いAM技術をもつStratasys社から提供されたテクノロジーを搭載したモデルです。
全部で4タイプの製品がラインナップされており、予算や用途に応じて選ぶことができます。水溶性のサポート材を使用するため、入り組んだ形状の3Dプリントも行うことができます。
全モデルに加熱式ビルドチャンバーとデュアルヘッドを標準搭載。造形エリア内の適切な温度管理を実現し、加熱による造形物の反りや熱収縮を抑えながら高速な造形を行うことが可能です。
また、フィラメント切れや詰まりを検知するセンサーも内蔵しているので、品質を損なうことなく3Dプリントを行うことができます。
2020年にはMETHODシリーズにカーボン素材に対応したモデル「MakerBot METHOD Carbon Fiber Edition」が登場。ナイロンベースの素材「MakerBot Nylon Carbon fiber」と組わせて使用することで、強度・剛性・耐性を兼ね備えた造形物を製作できます。
この他に100℃のヒートチャンバーを搭載したタイプの製品も用意されています。
プラスチックやナイロンなどの樹脂素材に加えて、カーボン素材に対応したモデルもあるため、産業用として幅広く活用ができます。全モデルともデスクトップ型の製品となっており、置き場所にも困りません。
造形エリアがコンパクトであるため、ちょっとした試作品などの3Dプリントに適していると言えるでしょう。
製造の目的・工程に合った3Dプリンターを導入することで、コスト短縮や納期短縮、生産性の向上といったメリットが得られるでしょう。ここでは、目的別におすすめの業務用3Dプリンターをご紹介します。
高精度造形で、温度差による歪みや反りもなく、現場での設備や治具作成に最適。高コストかつ複雑な自動車・電子製品の製造工程で、確実・迅速な現場改善や、組立性向上も実現。
日用品・食品など消費材の大量生産にも長く耐えられる主力複合基材をラインアップ。金属に代わる強度性能を持つ治具を製造・使用できるようになり、交換効率を向上できる。
大型部品の製造工程で必要とされるような、構成する部品点数が多い大型治具を軽量化し、一括造形することで、生産効率を高められる。部品によっては最終製品として使用も可能。
■おすすめの理由:Googleにて「業務用3Dプリンター」で検索上位の32社より、下記理由より選定(2024.3.20時点)
・アジリスタ…調査した3Dプリンターのうち、インクジェット方式で積層ピッチが最小の特徴を持つ製品
・Mark Two...調査した3Dプリンターのうち、繊維素材で高い強度を誇るカーボンファイバー素材を使用できる製品
・BIG PAD...調査した3Dプリンターのうち、樹脂素材で生産できる造形可能サイズが一番大きい製品品