【製造業向け】 業務用3Dプリンター活用ガイド
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鉄道用部品の製造・カスタマイズ

こちらのページでは、3Dプリンターを活用し、鉄道用部品のカスタマイズを行うという事例についてご紹介しています。鉄道関連の会社にお勤めの方は、ぜひ参考にしてみてください。

なぜ鉄道用部品の
カスタマイズに
3Dプリンターが使われる?

鉄道は公共交通機関として重要な使命を担っています。それゆえ、車両や設備類のメンテナンスや整備は不可欠なものですが、運行時間外に速やかに行うことが求められます。そうした時間的制約が課せられた状況において、3Dプリンターによる速やかな造形作業は大きな武器となっているとのこと。

また鉄道車両というものは長きに渡って運用が可能であり、製造から50年以上経過してなお現役というケースも珍しくありません。一方で、そうした古い車両は部品の図面や金型が廃棄されてしまっている場合も多いとのこと。そこで着目されたのが、3Dプリンターを活用したパーツ再生なのだそうです。

3Dプリンターによる
鉄道用部品の
カスタマイズ事例

3Dプリンターで鉄道施設の構造物構築

こちらはまだ実験段階ですが、JR東日本では北海道苫小牧市の會澤高圧コンクリートとタッグを組み、3Dプリンターで鉄道施設の構造物を構築するという試みが行われています。これまでは鉄道が運休している夜間に特別料金を支払って作業を行っていたため、人件費が嵩んでいたそうですが、3Dプリンターを活用すれば、人件費を削減した上でスピーディーな構造物構築が可能であることに着目。実験では柱の型枠部材を3Dプリンターで作成し、コンクリートを流し込んで柱を構築するという実験が繰り返されており、実用化が期待されています。

AGVの車内部品200個を3Dプリンターで作成

引用元:セカプリ
https://sekapri.com/mold/20221213-15337/

こちらはフランスの鉄道車両メーカー、アルストム社の事例。日本の新幹線のライバルとして知られる高速鉄道「AGV」。車両内部のフットレスト200個の製造見積を行ったところ、それまでの金型を製造した上での生産では予算オーバーとなってしまうことが判明。試行錯誤した結果、3Dプリンターの活用に行き着いたとのこと。その結果、製造コストの25%削減を実現できたばかりか、リードタイムに至っては、何と96%もの削減に成功したと報告されています。

旧型車両の保守部品を3Dプリンターで再生

鉄道車両は生産から50年経過してなお現役というケースも少なくありません。一方で、古い車両の部品は設計図面や金型が破棄されてしまっている場合も多いとのこと。そこで着目されたのが3Dプリンター。既存のパーツを3Dスキャナーでデータ化し、そこから3Dプリンターで製造するというやり方によって、図面や金型のない部品でも再生が可能になったとのこと。この手法により、古い車両の延命はもとより、車両のメンテナンス管理の工数省力化も期待されているとしています。

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製造の目的・工程に合った3Dプリンターを導入することで、コスト短縮や納期短縮、生産性の向上といったメリットが得られるでしょう。ここでは、目的別におすすめの業務用3Dプリンターをご紹介します。

自動車・電子製品など
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(キーエンス)
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引用元:KEYENCE
(https://www.keyence.co.jp/products/3d-printers/3d-printers/)
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引用元:Markforged
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引用元:Stratasys
(https://support.stratasys.com/jp/printers/fdm/fortus-900mc-f900)
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