3Dプリンターは、産業用ドローンの試作にも活用されています。ここでは、産業用ドローンの試作事例をご紹介します。
ドローンのニーズが高まる中、ドローンを効率的かつ高性能に開発するために、3Dプリンターが活用されています。3Dプリンターを使えば、ドローンの試作品を短時間で作ることが可能です。このため潜在的なリスクや問題点を洗い出す時間を短縮し、開発コストを削減したり、販売価格を抑えたりすることができます。
また、ドローンの長時間飛行を実現するためにはバッテリーの軽量化が必須ですが、3Dプリンターなら軽量化と剛性を兼ね備えた部品を製造できるなど、さまざまなメリットがあります。

オランダのドローンメーカーDutch Drone Gods(ダッチ・ドローン・ゴッズ)社は、レッドブル・アドバンスド・テクノロジーズと協力し、時速350キロで飛行できる3Dプリント製ドローンを開発しました。
「時速300km以上もの速さで走るF1マシンに追従する」という目的で特別に設計。F1マシンよりも2倍速く加速し、わずか4秒で時速300kmに到達するそうです。
国産ドローンメーカーのVFRでは、自動離着陸・自動充電ができるドローンの開発にあたって、軽量かつ強度のある部品を効率よく製造することが課題でした。
3Dプリンターの導入により、カーボンやガラスなどの4種類の長繊維をナイロン母材とともに3Dプリントすることが可能に。これまで約1ヶ月かかっていた製造期間も、1日~2日に短縮することができました。

ドローン用の映像転送装置やインフラ点検用ロボットの開発・販売を行っているボーダック。元々はアルミ切削の外注業者にパーツ製作を依頼していましたが、外注時の発注・検収・支払いなど、負担が大きいと感じていました。
そこで、3Dプリンターを導入。低コスト・短時間で高精度かつ軽量のドローン用パーツを製作できるようになりました。
【目的別】商品開発・
製造を加速する
おすすめ産業用(業務用)
3Dプリンター3選を見る
外注待ちの長さ、ブレによるスピードの上げづらさ、大型・耐熱部品の作りにくさは、現場の生産性を下げます。 産業用(業務用)3Dプリンターを選ぶ際には、各課題解決に適した機能特徴を持つ製品を選ぶようにするとよいでしょう。ここでは、主な製造現場の課題別に、おすすめの製品を紹介します。


