Mark Twoは、軽量化・耐久性を叶えたい試作品・部品などのプリントを実現してくれる機能が魅力の3Dプリンターです。ここでは、Mark Twoの業務用3Dプリンターの活用事例や強みなどについてまとめました。
産業用ドローンを製造する企業では、非破壊検査用の近接センターを搭載するためにドローンを軽量化させることが課題となっていました。そこで、展示会で出会ったMark Twoを導入。決め手となったのは、軽量化と強度、精度の再現性でした。また、0.02mmオーダーに対応できる点も高く評価されています。
3Dプリンターの活用によって歩留まりが良くなり、ドローンの製造時間が最大1/3まで削減。ロスタイムが無くなり、製品開発の方に注力できるようになったそうです。
加工が難しいと言われるカーボンファイバー(炭素繊維)の造形を可能にした3Dプリンターです。鉄やアルミニウムよりも軽くて高い強度をもつ造形物をプリントできるのが特徴。大きさも584x330x355mmとコンパクトなため卓上でプリント作業ができ、数千時間の使用にも耐えられる仕様となっています。
カーボンファイバーの他にも、ファイバーグラスやケブラーといった特殊素材も扱えます。例えば、ファイバーグラスで3Dプリントを行えば、耐熱性が必要となる射出成型用金型のような造形物を製作することも可能です。
また、MarkforgedのOnyxやナイロンを使って表面仕上げができるので、耐久性がありながらも外観の美しい造形物も製作できます。
Mark Twoであれば、機械加工に必要な治具、ジョー、取付具などのパーツに対してアルミニウムを使うよりも強度を高められます。3Dプリンターによって製造時間も短縮できるので、コスト削減も期待できるでしょう。その上、Mark Two独自の連続カーボンファイバーであれば、プリントしてその日のうちに使用も可能です。
製造の目的・工程に合った3Dプリンターを導入することで、コスト短縮や納期短縮、生産性の向上といったメリットが得られるでしょう。ここでは、目的別におすすめの業務用3Dプリンターをご紹介します。
高精度造形で、温度差による歪みや反りもなく、現場での設備や治具作成に最適。高コストかつ複雑な自動車・電子製品の製造工程で、確実・迅速な現場改善や、組立性向上も実現。
日用品・食品など消費材の大量生産にも長く耐えられる主力複合基材をラインアップ。金属に代わる強度性能を持つ治具を製造・使用できるようになり、交換効率を向上できる。
大型部品の製造工程で必要とされるような、構成する部品点数が多い大型治具を軽量化し、一括造形することで、生産効率を高められる。部品によっては最終製品として使用も可能。
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・Mark Two...調査した3Dプリンターのうち、繊維素材で高い強度を誇るカーボンファイバー素材を使用できる製品
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