この記事では、3Dプリンターを使った都市模型の製作・カスタマイズ事例について紹介します。都市模型の製作を考えている 方はぜひ参考にしてください。
都市の構成や位置関係など都市全体を立体的に表現する都市模型は、建造物、街区、交通インフラなどの配置やデザインの視覚的検討に適しています。しかし、精度の高い1/500、1/2000スケールの都市模型の人手での製作は相応のコストと時間が必要となるうえに、縮尺を小さくすればするほど建築物の数が増えてディテールの再現が難しくなり、製作コストがさらに跳ね上がる問題がありました。
3Dプリンターを使った都市模型の製作・カスタマイズは、コストや製作時間を短縮しながら高精度の模型を製作できます。3Dプリンターで製作した模型は軽量で丈夫なので持ち運びしやすく、短期間で複数の模型を製作できます。

都市模型は目的に応じた縮尺で製作でき、1/2000スケールはコンパクトながら広範囲を再現し、多くの人が一度に俯瞰できます。街づくり勉強会、住民説明会などにも活用でき、インフラや地形を含めた都市構造についての話し合いに適しています。

都市開発を行う際に、風が歩行者空間にどう影響するかを確認する風洞実験をするにあたり、3Dプリンターで制作した都市模型を使用した事例です。手作業による都市模型製作に対し、3Dプリンターで制作した都市模型は再現度が高く実験する際の風に対する強度も十分でした。

徳島大学総合科学部で津波防災の活動貢献のため、3Dプリンターで立体都市模型を製作した事例です。津波浸水深度をプロジェクションマッピングで投影し、直感的に認識できるようにしました。展示スペースに巨大なスクリーンを設置してマイクロスコープを使い模型の任意の場所をスクリーンに投影でき、マイクロスコープの操作者が自身の影と浸水深度を比較しながら仮想体験できるようにしています。
【目的別】商品開発・
製作を加速する
おすすめ産業用(業務用)
3Dプリンター3選を見る
外注待ちの長さ、ブレによるスピードの上げづらさ、大型・耐熱部品の作りにくさは、現場の生産性を下げます。 産業用(業務用)3Dプリンターを選ぶ際には、各課題解決に適した機能特徴を持つ製品を選ぶようにするとよいでしょう。ここでは、主な製造現場の課題別に、おすすめの製品を紹介します。


