3Dプリンターは、アイウェアの試作にも活用されています。顔に直接つけるアイウェアは、機能性だけではなく、デザイン性と快適性が求められるアイテムです。3Dプリンターを活用して、ニーズに合うアイウェアを試作してみてはいかがでしょうか。ここでは、3Dプリンターを使ったアイウェアの試作事例を紹介します。
アイウェアの試作で3Dプリンターが注目されている理由は、その効率性と柔軟性にあります。3Dプリンターを使用すれば、試作品の製作時間とコストを大幅に削減可能です。従来の方法では、試作に数週間かかることもありました。3Dプリンターを使えば1日で完成させることも可能です。簡易型や切削で試作するのに比べてコストも削減できます。
また、3Dプリンターは設計の自由度が魅力です。複雑な形状や独創的なデザインを容易に実現できます。アイウェアは、一人ひとりの顔にフィットする曲線デザインが重要です。3Dプリンターなら従来の製造方法では困難だった形状も造形できるため、デザイナーはより革新的でユーザーのニーズに応えられるアイウェアを設計できます。 加えて少量生産や個別のカスタマイズができることも3Dプリンターのメリットです。金型製作の必要がないため、新製品ラインの開発リスクを軽減し、市場のニーズに迅速に対応できます。
グラスファクトリーでは、3Dプリンターを導入してメガネフレームの試作を行っています。従来の製造方法では最小ロットが300から500個必要で、試作品の製作にもコストがかかっていました。3Dプリンターの導入により、試作品を手軽に製造し、繰り返し検証することが可能に。さまざまなデザインとサイズ展開を実現し、一人ひとりに最適な形状とサイズのメガネフレームを提供することができるようになりました。
3Dプリントを3日で届けるサービスを提供している株式会社メルタで、量産前の眼鏡の製品試作を3Dプリンターで製作しました。ナイロン樹脂で造形後に緑色に染色。デザインやフィット感を確認する目的で作成しており、実際にかけて確かめられるよう実寸での造形です。レンズもはめ込みできるようにしています。
アイウェアのブランドとして有名な「J of JINS」は、3Dプリンターを活用したサングラスを販売しました。テンプルの内側に 3Dプリンターのラティス構造の造形品を装着。0.1mm単位での硬さのグラデーションを施し、テンプルエンドに向かうほど柔らかくなる設計です。素材の軽さ、デザイン、クッション性、通気性を兼ね備えた快適なフィット感を実現しています。
【目的別】商品開発・
製造を加速する
おすすめ業務用
3Dプリンター3選を見る
製造の目的・工程に合った3Dプリンターを導入することで、コスト短縮や納期短縮、生産性の向上といったメリットが得られるでしょう。ここでは、目的別におすすめの業務用3Dプリンターをご紹介します。
高精度造形で、温度差による歪みや反りもなく、現場での設備や治具作成に最適。高コストかつ複雑な自動車・電子製品の製造工程で、確実・迅速な現場改善や、組立性向上も実現。
日用品・食品など消費材の大量生産にも長く耐えられる主力複合基材をラインアップ。金属に代わる強度性能を持つ治具を製造・使用できるようになり、交換効率を向上できる。
大型部品の製造工程で必要とされるような、構成する部品点数が多い大型治具を軽量化し、一括造形することで、生産効率を高められる。部品によっては最終製品として使用も可能。
■おすすめの理由:Googleにて「業務用3Dプリンター」で検索上位の32社より、下記理由より選定(2024.3.20時点)
・アジリスタ…調査した3Dプリンターのうち、インクジェット方式で積層ピッチが最小の特徴を持つ製品
・Mark Two...調査した3Dプリンターのうち、繊維素材で高い強度を誇るカーボンファイバー素材を使用できる製品
・BIG PAD...調査した3Dプリンターのうち、樹脂素材で生産できる造形可能サイズが一番大きい製品品