こちらの記事では、業務用プリンターのうち粉体焼結・結合という方式について解説。切削や金型では実現が難しかった複雑な形状であっても、粉体焼結・結合方式であれば高強度かつスピーディーな造形を行うことができます。
「粉体焼結・結合」とは、敷き詰めた樹脂の粉末材料に対し、レーザーや結合剤などを用いることによって層状に焼き固めていく造形方式の総称です。例えば、SLS(選択的レーザー焼結法)やSAF、MJFなどさまざまな種類があり、それぞれ熱源やアプローチが異なっています。材料としては、主にナイロン(PA12など)といった高い強度を持つエンジニアリングプラスチックが使用されています。
こちらの方式では、未焼結の粉末が造形物を支える役割を果たすことが特徴のひとつとなっています。そのため、光造形やFDMで使用されるようなサポート材は不要です。
ここでは、粉体焼結・結合3Dプリンターの導入によって期待できる主なメリットについて紹介していきます。さまざまなメリットがありますので、導入を検討されている方はぜひ参考にしてください。
上記の通りさまざまなメリットがありますが、その反面注意したい点やデメリットと感じる可能性がある点も存在します。どのような点に注意することが必要なのかをあらかじめ確認しておくことがおすすめです。
こちらの方式は、設計開発を行う現場において「形状確認」を超えた場面で活躍します。
また、生産ライン用の軽量なカスタム治具を内製化することによって、業務効率の改善につながることも期待できます。金型を作成する必要がなく、数十個から数百個規模の製品を必要なタイミングで必要な分製造できる「オンデマンド生産」を行えます。
また、自動車や航空宇宙産業、産業ロボットといったように、高い強度と軽量化が必要な部品の最終製造への適用も考えられます。
粉体焼結・結合3Dプリンターは、設計の自由度を高め、実際の製品に匹敵する部品を作り出すことができる強力なツールです。本体が高額であることから設備投資に費用がかかる点、微細な粉塵を扱うため環境を整える必要があるなどの留意点はありますが、小ロット量産・カスタム部品を短い納期で製造するといったように、導入することによってさまざまな効果が期待できます。
外注待ちの長さ、ブレによるスピードの上げづらさ、大型・耐熱部品の作りにくさは、現場の生産性を下げます。 産業用(業務用)3Dプリンターを選ぶ際には、各課題解決に適した機能特徴を持つ製品を選ぶようにするとよいでしょう。ここでは、主な製造現場の課題別に、おすすめの製品を紹介します。


